2011年02月20日

高橋大輔vs熊川哲也@S★1

高橋大輔が四大陸フィギュアで優勝したので、お蔵入りになっていた熊川哲也さんとの対談がめでたく放映されました。

収録されたのは、昨年10月のKバレエ「コッぺリア」公演後の舞台上。
愛知公演でしょうかね?それなら10月8日です。
以下、かいつまんで紹介します。


まず、熊川さんが、「どう?今いくつ?」みたいに切り出すと、
高橋「24です」熊川「そんな僕38だよ(笑)」
高橋「いつまで(現役)続けるかわからないんですよ」
熊川「そんなビッグ発言(笑)」
高橋「バンクーバーでやめるつもりだったんですけど。
本番まで持っていくモチベーションがなかなか(上がらなくて)」

※高橋大輔は、オリンピック後の世界選手権で優勝したあと、追う立場から追われる立場になり、なかなか闘うモチベーションが見いだせずにいたそうです。
まず、練習に対する態度が、オリンピック前と比べて、ストイックじゃない、神経質じゃない、と。
だから、高橋はぜひ熊川さんに聞きたいことがあったそうです。


高橋「自分のパフォーマンスが限界だなと思ったやめるべき?」
熊川「そうだね。自分がやっぱり楽しくないとダメだもんね。
モチベーションが探せない自分がいる。そういう時期があったんですよ。僕も。
やっぱり、自分のモチベーションをあげるのは、自分を越えるしかない、それしかないなって。
脚もつらいし、重たいし、疲れるし…
でもやっぱり今しか生きられないからさ」

熊川「継続するだけで尊敬される存在にはなって欲しくないと僕は思う。
僕がそうだから。
脚が動かなくなったら潔く(舞台から)いなくなろうと思っているし」

高橋「最高のパフォーマンスがもうできないなと思ってきた時にはやめたいなと思います」
熊川「ただそれは僕が思うに、フィジカルじゃなくて、メンタルだと思います」
高橋「(笑)ですかね〜全然僕メンタル弱いので」
熊川「どうですか、お互いメンタル鍛えようよ」
高橋「い〜え、強いじゃないですか」
熊川「いやいや鍛えようよ」


※二人の共通点は「右ひざ前十字靭帯断裂」という大怪我をして手術し、苦しいリハビリをして復帰しているということ。
熊川さんが、ひざの具合を高橋に聞いて、その話になりました。

熊川「やった奴じゃないとわかんないからね。あのつらさは。
僕もやっと舞台上で(膝のことを)考えずに暴れられるようになった」
高橋「それですよね。本当に考えずにだいぶ動けるようになってきたんで…」
熊川「我々がステップをやる前…、技をやる前とか、コンマの世界で、一瞬膝のことを思ってしまう。それがブレにつながる。いけるかな?みたいな。
そういう一瞬の迷いで崩れるもんね。
やっと今ぐらいでちょうど、取り除かれてきた感じ」

※そして熊川さん、さりげなく高橋を励まします。

熊川「1年半でしょ?
たぶん、1年後さらに進化した自分がいると思いますよ。
今でもだいぶ進化しているだろうけど、さらに進化する。
モチベーションと筋肉と、さらにまた未知の世界があると思うな。
さらに上を目指せる領域はあるでしょ?」
高橋「まだもうっちょっとできるな、という部分はありますね」
熊川「うれしい。その言葉を聞いて。
モチベーションを探さなきゃダメだよ。
モチベーションの溜まっているエリアを開拓していかないと、
たぶんメンタルで先にダメになってくるんだろうね」

熊川「まだまだ続けてほしいと思うのは、素敵なパフォーマンスをされているから思うことであってね」
高橋「(ダメになったら)もうやめていいよって言ってくださいね」
熊川「もっと仲良くなったら言います(笑)」



※オリンピックシーズン後、モチベーションが上がらず、引退も考えながらいた高橋。
この対談後、シーズンはじまりの試合では優勝したもの、いまひとつモチベーションはあがらず、「体の調子はいいけれど、自分の意識と合わない」日々が続いていたそうです。
しかし、昨年末の全日本選手権でSP4位と出遅れ、フリーの演技では久々に、気持ちのたかぶりと興奮している自分を感じて、「ああ、そういえばいつもこんな感じだったんだ」と思いだしたそうです。



自分のモチベーションをあげるのは、自分を越えるしかない

継続するだけで尊敬される存在にはなって欲しくない

モチベーションの溜まっているエリアを開拓していかないと、
たぶんメンタルで先にダメになってくる


苦難を乗り越えたからこその、含蓄のある発言です。
10年前の、あの生意気な天才熊川が決して言わないような言葉です。
熊川さんも、いろいろなことを経験して、進化しているんだなぁ。
自分のことを引き合いにだしながらも、表現という領域でモチベーションをさがせ、と押しつけがましくなく、本当にさりげなく高橋を励ます熊川さんに、ぐっときました。


ドービル&ディーン、カタリナ・ビット、高橋大輔は、フィギュアスケートを芸術として表現できるたぐいまれなアーティスト・スケーターだと思います。
これからの高橋大輔の進化が私も楽しみです。


ぴかぴか(新しい)

posted by haru at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | Kバレエ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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