2017年06月14日

横浜バレエフェスティバル2017 初日

2017年6月9日(金)19時 神奈川県民ホール
第1部フレッシャーズ・ガラ
ドンキホーテ バジルのソロ 松浦祐磨
ラ・バヤデール 影のソリスト第1ヴァリエーション 大岩詩依
SOLI-TER 振付ジョゼ・マルティネズ オーギュスト・パライエ
ラ・バヤデール ソロルのヴァリエーション 二山治雄
Mononoke 振付シディ・ラルビ・シェルカウイ 加藤三希央
Les Brillants ジュンヌバレエYOKOHAMA 振付 遠藤康行 ピアノ 蛭崎あゆみ

第2部ワールドプレミアム
スターズ&ストライプス 二山治雄 竹田仁美
アラジン 飯島望未 八幡顕光
Que Seraより〜 柳本の場合 〜*+81新作 振付 柳本雅寛
ジゼル 倉永美沙 清水健太
ジュリエットとロミオより 振付マッツ・エック 湯浅永麻 アントン・ヴァルドヴァウワー
眠れる森の美女 近藤亜香 チェンウ・グオ

横浜バレエフェスティバルは芸術監督の遠藤康行さんが中心となって始められた手作り感あふれる企画で、今回で三年目。箱が大きくなり、二日間というのもチャレンジング。
オーディションやワークショップを開催して若人の育成も行い、日本ではなかなか見られないコンテの新作を上演したりと、商業主義ではできないことをしていて素晴らしいです。
集客が心配ですが、客層はやはりバレエを習っている人が多いようです。
バレエファンの間で注目されている二山君とか、久しぶりの八幡さんのアラジンとか、倉永さんのジゼルとかがお目あてでありましたが、終わってみて一番印象に残ったのは若いダンサーたちでした。
特にトップバッターの松浦祐磨さん。中学生2年生とはとても思えない落ち着きぶりと、確かなテクニック、身長も170以上ありそうだったし、このままぐんぐんと良き成長をとげて頂ければ、すごいダンサーになりそうです。
遠藤さんがロゼラハイタワーで見て気に入って連れてきたオーギュスト・バライエは身長2メートルちかくあるとか。コンテは上手でした。クラシックはどうなのか、わかりませんが、今やバレリーナの巨大化が進むにつれ、身長の高い男性ダンサーは世界的に不足ぎみなので、彼の将来も気になります。これをきっかけに日本に来たらどうでしょうね。クラシックが踊れてサポートができれば、新国立劇場とか、Kバレエとかで採用してもらえそう。
オーディションで選ばれたジュンヌバレエYOKOHAMAのメンバー(川本真寧 縄田花怜 中島耀 中村りず 
竹内渚夏 丸山萌 亥子千聖 生方隆之介)たちも、素直な踊りで身体能力も高く、すがすがしかったです。
二山さんは、一時より太ももがすこし細くなった?パリオペラ座での経験は役に立ったのでしょうか。以前ほど開脚を強調した踊りではなくなっていたようです。
ソロルのヴァリエーションは良かったですが、スターズ・アンド…の衣装、特にブーツは、脚の短い日本人体型には苦しいと思います。壊滅的にスタイルが悪く見える。彼の今後の去就が気になります。日本のバレエファンに注目されているのだから、Kバレエとかに入ったらどうなんでしょうか。身長が高くないから相手役を選ぶけど、みんなが見たいと思うダンサーなのだから。

アラジンを踊る八幡さんを見れて良かった…八幡さんはもう新国立退団するっていう噂がありますし、このパドドゥは男性が踊るところが少ないけれども、八幡さん、踊りたかったのかな…と感じました。彼の代表作ですしね。お相手の飯島望未さんは初めて見たのですが、清楚でたおやか、それでいて芯の強さも感じられるようなステキなバレリーナで、八幡さんよりもむしろ飯島さんに魅了されました。アラジンはいろんなダンサーで何度も見ましたが、新国立劇場で踊られるのと少しニュアンスが違っていて、「ああ、こんな風に踊るのもあるんだなぁ」と感心しました。飯島さんの作る世界が美しかったです。

柳本さんの作品はいつも笑わせてくれるのですが、今回は幕があくと、アラジンの帽子がポツンと置いてあって、それをネタにして踊り、途中で八幡さんが回収に来て、面白かった。他のダンサーとのコラボレーションが、普通のガラとは違うところ。会場もこの作品が一番受けていた。

そのお笑いの雰囲気が残る会場を一気にジゼルの世界に変えてしまった倉永&清水組はさすがでした。まるで体重がないか空気のようにふわふわとただようジゼル、清水さんの職人技のサポートが光っていました。

マッツ・エックのジュリエットとロミオ。2014年に木田真理子さんがこの作品を踊ってブノワ賞を受賞したことが話題になりました。
ジュリエットもロミオも、簡素でシンプルな衣装で、クラシックバレエとはまったく違うアプローチで踊ります。踊るというよりは、じゃれる。キスする寸前まで近づいて、離れる。子猫のようにくっついたり、追いかけたり。好きな人といるだけで、幸せ…っていう気持ちがあふれてくるような振付でした。

ラストの作品、眠れる森の美女は、オーストラリアバレエの二人が格調高く踊りました。

この公演、オープニングがあって、それぞれのダンサーたちがポーズをとって幕開きなのですが、フィナーレも遠藤さんの振付で、「テーマとヴァリエーション」の音楽に載せて、ダンサーが総出演します。
このフィナーレが良かったです!ジュンヌバレエのダンサーが客席に降りてきたりもあって盛り上がりました。お得感がありました。

会場が大きすぎるので、もう少しアットホームな大きさの劇場でやった方がいいのではないかという事と、私の大好きな米沢唯さんが今回は出演されていなかったのが残念でしたが、来年の企画にも期待しています。







posted by haru at 18:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 公演レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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