2008年06月03日

「バレリーナ谷桃子物語」小林進著

今年3月に出版された新刊
「バレリーナ谷桃子物語」小林進著 雄山社

読んでみました。
内容は、谷桃子が少女時代にバレエにあこがれて
モダンバレエを習い始めたころから、日劇に入り、
その後谷バレエ団を設立して引退するぐらいまでの
かなりざっとした半生の物語です。

谷桃子以外は、仮名になっています。
彼女に唐突に結婚を申し込んで、その後
バレエ団に別の恋人ができて唐突に去っていく
のは小暮真樹とありますが、これは小牧正英の事ですね。

上海でバレエ・リュスの団員として踊り、
終戦後日本に引き上げてきて、初めての「白鳥の湖」公演を
おこなった、日本バレエ史上の重要人物です。
2006年にお亡くなりになりました。

谷桃子と離婚して彼が付き合ったのは、太刀川 瑠璃子。
スターダンサーズバレエ団の創設者、代表です。

谷桃子は、その後パリに留学するも、
日本のバレエとのあまりのレベルの違いに
だんだんと意気消沈し、ひきこもりのようになって帰国。

その後谷桃子バレエ団での「白鳥の湖」全幕公演をおこない、
TVや映画に出演して全国的な人気を得るようになります。

私生活では10歳年下のダンサー、小沢尚と愛し合うようになります。
(これはのちに小林紀子と結婚し、
小林紀子シアターを立ち上げた小林功のことでしょうか)
二人の結婚は谷桃子の母かよに反対されて、
同棲のみに終わってしまいます。


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日本のバレエ創世記に重要な役割を果たし、
戦後復興時の「バレエアイコン」だった谷桃子が、
こんなに悩み、苦しみ、自信喪失し、
そこから母や仲間に励まされ、立ち上がり、
長い道のりを歩いてきたのかと
この本を読んではじめて知り、驚きました。

実は私、幼稚園から小学生の頃、
谷桃子バレエ教室へ通っていました。
谷先生は、そのころは引退間近でしたが、
今でも「ジゼル」第一幕狂乱の場面の演技は思い浮かびます。
子供心にも、ジゼルがかわいそうでなりませんでした。

踊りを愛し、控えめで愛らしいジゼル。
ウィリーになった2幕では、「能面」をイメージして
踊っていたそうですが、私には2幕のことは
あまり記憶に残っていません。
狂乱の場が印象的だったのは、
やはりドラマチック・ダンサーだったのですね。
今だったら、ロミオとジュリエットなんか踊ったら
ぴったりだったんでしょうね。

この本には、残念ながら当時の写真などが
あまり入っていません。
谷桃子バレエ団のサイト「ネット資料館」
で、そのへんの話や写真が見れて面白いです。


ぴかぴか(新しい)






posted by haru at 10:58| Comment(0) | TrackBack(0) | バレエ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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