2014年12月28日

くるみ割り人形 神戸&井澤

2014年12月22日(月)16:30 赤坂ACTシアター

マリー姫 神戸里奈
くるみ割り人形/王子 井澤諒
ドロッセルマイヤー スチュアート・キャシディ
クララ 荒蒔礼子
フリッツ 矢野正弥
雪の女王 中村春奈
雪の王 池本祥真

久しぶりにKバレエのくるみを観ましたが、大変楽しめました。
今回は2列目で、オケピがないので、舞台が近すぎて、ダンサーがこっちに来すぎて…
赤坂ACTシアターは、ミュージカル向けの劇場なので、座席も少なめですし、こじんまりとしています。
Kバレエのくるみは、誰が見ても文句なく楽しめるようなエンターティンメント性の高いプロダクションに仕上がっているので、このような劇場で、ミュージカルを見るような感覚で、でもバレエとしての芸術性や「格」はちゃんと保ったままで、多くのお客様に楽しんでもらえるのはとてもいい事だと思います。

熊川さんが以前テレビで言っておられましたが、バレエが敷居が高いのは良いことだ、こちらからは決して敷居を低くしない、その敷居を越えてきて欲しいと。この公演では、劇場といいプロダクションといい、大変にとっつきいやすいですが、バレエとしてのレベルは高く素晴らしいものに仕上がっています。

初演の時は熊川さんがくるみ割りを踊られたのですが、それ以降は、若手の有望なダンサーの登竜門のようになっています。今回は王子デビューの井澤さんが踊られましたが、王子らしいたたずまい、踊りの正確さ、美しさは熊川さんと比べても遜色ないほどで、大変満足しました。

クララの荒蒔さんの可愛らしさ、マリー姫の神戸さんの優雅さも程よく、ディベルティスマンでは、アラビア人形を踊った山田蘭さんの美しさにノックアウトされました。

いわば、ブロードウェイのミュージカル興行のように、クリスマスシーズンは1ヶ月ぐらいロングランしてもよいと思いました。
バレエとしての醍醐味を味わえるのは雪のシーン。
スピードがあって爽快感のある振り付けはダンサーは踊るのが大変でしょうが、スカッとします。

ぴかぴか(新しい)


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2014年12月20日

東京バレ団「くるみ割り人形」沖&梅澤

2014年12月20日(土)14時 東京文化会館

クララ 沖香菜子
くるみ割り王子 梅澤紘貴
ドロッセルマイヤー 柄本弾
ピエロ 岸本秀雄
コロンビーヌ 金子仁美
ムーア人 吉田蓮
スペイン 川島麻実子 木村和夫
アラビア 三雲友里加 松野乃知

バレエで初めてプロジェクションマッピングを取り入れるということと、
最近成長著しいライジングスター、沖香菜子さんを楽しみにした公演です。
プロジェクションマッピングは、想像していたほどまんべんなく使ってるわけではありませんでした。
前奏曲の間に、幕の上をねずみちゃんが走り回るオープニングは楽しかったです。
ダンサーが踊っている時にはほとんど映さず、クリスマスツリーが大きくなるシーン、
夢の国にボートで行くシーン、最後に家に戻るシーンなどを中心に効果的に使われました。
そういえば、以前どっかのバヤデールで寺院崩壊のシーンで映像をつかっていたけど、
そんなのもプロジェクションマッピングでうまいことやれそうですね。

沖香菜子さんのクララは愛らしく、フリッツに対して怒ったようにプンとしたり、くるみ割り人形が壊れて悲しくなったり表情豊かでした。踊りはほぼ完璧で、くるみ割り人形が変身した王子と踊るシーンでの、しゃちほこのように逆さになるリフトも大変美しいポーズできまっていました。
金平糖の精のパ・ド・ドゥはむしろ梅澤王子をリードするような貫禄すらあり、ヴァリエーションも音にぴったりで完璧。ピケやシェネなどの回転技もスピーディで切れ味がありました。
主役経験を重ねることによって、ぐんぐんとプリマらしさを増していって、素晴らしい限りです。

梅澤王子は、変身して起き上がるところ、とてもすがすがしくエレガントで「キャー、素敵ハートたち(複数ハート)」と叫びたいくらいに王子してました。マラーホフの薫陶のたまものでしょうか。
梅澤王子と沖クララの取り合わせもよく、ビジュアル的にお似合いな二人です。

でも、Kバレエの男性陣を見慣れている私にとっては、少し物足りません。
沖香菜子さんが、よりレベルアップするためには、ぐんとバレエが上手で格上の男性海外ゲストダンサーと組ませてもらえればいいのにと思います。
これからの東京バレエ団をしょって立つであろうプリマを、ぜひ一段押し上げて欲しい。

テクニシャンでイケメンでサポートが上手で背が高いダンサー、いませんかね(笑)

第一幕で狂言まわしのような役割をしたピエロ、コロンビーヌ、ムーア人の人形トリオが良かったです。
ピエロの岸本さんは、マラーホフ版眠りで王子抜擢ですね。今とっても気になるダンサーです。
コロンビーヌの金子さん、ムーア人の吉田さんは若手らしいですが、踊りにキレがあってよかったです。

東京バレエ団では、このワイノーネン版とベジャール版の二種類のくるみがレパートリーにあり、これまで私はどちらも見たことがありませんでした。
このワイノーネン版については、うわさ通り、衣装と美術がお粗末でしたね。
長い間新調されていないようでセンスがお教室の発表会みたいです。
新国立とか、Kバレエとかは、デザイナーがこだわったセンスで美術衣装を作っています。
それらにはとうてい比べられるレベルではありません。
美術も、今回プロジェクションマッピングを導入した部分はよいですが、あとの舞台装置はひどいものです。
もっと素敵な衣装だったら、もっと素晴らしい舞台になるのに、がんばって踊っているダンサーが気の毒になりました。


ぴかぴか(新しい)


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2014年12月07日

2014年ボリショイバレエ「ドン・キホーテ」アレクサンドロワ&ラントラートフ

2014年12月6日(土)12:30 東京文化会館

キトリ/ドゥルシネア:マリーヤ・アレクサンドロワ
バジル:ウラディスラフ・ラントラートフ
ファニータ・ピッキリア:アンナ・レベツカヤ、ヤニーナ・パリエンコ
エスパーダ:ルスラン・スクヴォルツォフ
街の踊り子:アンジェリーナ・カルポワ
メルセデス:クリスティーナ・カラショーワ
ジプシーの踊り:アンナ・バルコワ
森の精の女王:アンナ・ニクーリナ
キューピッド:ユリア・ルンキナ
第1ヴァリエーション:アンナ・チホミロワ
第2ヴァリエーション:アナ・トラザシヴィリ

マリーナ・アレクサンドロワというバレリーナは、なんという人なんでしょう!!
突き刺すようなポワント、ダイナミックなステップと跳躍、
軸がしっかりしていて脚も高くあがるし、踊りが大きい!
表情もキュートだし、明るいオーラで場を満たす。
そして、舞台の上でその人物になりきって生きる、ということだけではなく、
彼女の伝えたいことが、まるでテレパシーのように会場全体に伝わってきました。

第1幕のパ・ド・ドゥ。
真っ赤な衣装の彼女が、ラントラートフのサポートで踊る、
それは恋人同士の幸福にあふれたもので、
とても楽しい場面なのですが、そこで私はマーシャが
「怪我をしてつらい時間があったけれど、
こうして舞台に戻ってきて、私の大好きな日本の観客の皆さんに、
私の踊りを見てもらえて、本当に嬉しい、幸せ!
この喜びをみなさんに伝えたい」
と心で叫んでいるように感じて、思わず涙が出てきました。
涙するような場面じゃないのに、不思議…

2013年夏のロンドン公演のバヤデールで、ラントラートフとぶつかってアキレス腱損傷、
復帰には半年以上かかったでしょうし、リハビリも大変だったでしょう。
そういうことを知っている私だから、マーシャの心の声が聞こえたのかもしれないけれど、
でもマーシャが大怪我をしたと知らない人でも、あのマーシャの
「この喜びをみんなに伝えたい」というテレパシーは絶対伝わっています。

だからか、終了時のカーテンコールはすごい熱狂で、最後の方は1階はオールスタンディング。
何度もカーテンからマーシャとウラドが出てきて、いろんなお辞儀やユーモアでサービスしてくれた。
マーシャは上階を指差して手を振ってくれて、もちろん私も手をいっぱい振って。
「こんな素敵な舞台を見せてくれてありがとう!!おかえりマーシャ!!」

思えば私がマリーヤ・アレクサンドロワを初めて見たのは、2005年ボリショイバレエ来日公演のバヤデール。
ニキヤがザハロワ、ソロルがツィスカリーゼ、ガムザッティがマーシャという黄金トリオ。
ツィスカリーゼが面白すぎて、ニキヤが美しすぎて、ガムザが高貴で、楽しくて素晴らしすぎて、
今でも強く記憶に残っていて、その記憶を上書きしたくないので、今回のバヤデールは行かなかったほど。

その後ガラでもマーシャを見たけれど、あのころは、顔は昔のエリザベス女王みたいだし、
体型は大きくて少しごついし、貫禄ありすぎて、好みのバレリーナではないなぁ、と思っていました。
妖精さんみたいなみかけで愛らしい系で、でもパワフルなバレリーナが好きなので。
でも、マーシャの気さくで愛嬌のある性格などを知っていって、だいぶ親近感が沸いてきたし、
あのダイナミックでスカッとする大きな踊りは、キトリにはぴったりだし、
YOUTUBEで、居酒屋のシーンの飛び込みの大胆さを見たりしていくうちに、
絶対キトリを見たい、と思うようになりました。

今回はその望みがかない、マーシャだけでなく、ソリスト陣のレベルの高さにもうならされました。
特にキャラクターダンサーがさすがですね。
このドンキって、新国立のヴァージョンとほぼ同じなのですが、
新国立だと眠くなる「ギターの踊り」もすごい美女が踊って迫力だし、
街の踊り子のカルボワ、大人っぽくて美しくて、エスパーダへバラの花でくすぐって、
色仕掛けという言葉がぴったりぐらいななまめかしさ。

ボリショイ風、とでもいうようなダイナミックな踊りをするダンサーが多いです。
第1ヴァリエーションを踊ったチホミロワはジャンプがふわっと高くてキレがありました。
第2ヴァリエーションのトラザシヴィリは、手足が長くてプロポーション抜群でした。

コールドダンサーたちもみな美しくて、第3幕の貴族たちの衣装が、
スペインのエリザベス1世みたいな大きな白い襟飾りのついたものですが、
日本人だったら絶対これは似合わないというようなものが似合うこと。

バジルを踊ったラントラートフは、回転技、ジャンプもしなやかで
大きな拍手をもらっていました。
マーシャとの演技もラブラブ〜で、もしや私生活でもこの二人???
と思うぐらいでした。


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2014年11月11日

東京バレエ団50周年記念「第九交響曲」

2014年11月9日(日)6時 NHKホール
映画「エトワール」で見たときから気になっていた第九を、ついに見る事ができました!

これはバレエ公演というよりも、オーケストラとソリスト、合唱団、ダンサー、その場にいる観客すべてが、空間と時間を共有する「ライブ」です!

楽しかった!!

ベジャールは、普段の公演では、あえてオケを使わず録音音源ですが、この作品で目論んでいたのは、おそらくこのライブ感、祝祭感、生きる喜びを共有する事。

これは、録音音源や、テレビ画面では絶対に味わえない、その場にいなければ感じ取ることのできないたぐいのものです。

総勢350名の出演者、数が多ければいいってわけでもないけれど、大勢の熱気、パワー、エネルギーがいつのまにか会場を満たし、その暖かいオーラに包まれた幸福な時間。

ズービン・メータさん率いるイスラエル響(かなりの大編成)の演奏が素晴らしく、管楽器、特にホルンは、前日の新国立劇場眠りのオケに爪の垢でも煎じて飲ませたいくらい美しい音色でした。

いつもバレエ公演の伴奏でしかオーケストラを聞いてないので、一流のオーケストラはこんなにも違うものかと驚きます。

舞台は通常ならばオケピットになる位置までせり出して円形のバスケットコートのようなライン引かれた床です。

どこか体育館のようなスポーティな感じでもあり、観客席に向かって踊る時もあれば、中央の円に向かって踊る時もあり、これは絶対上の席から俯瞰して見た方が、フォーメーションが分かって面白いでしょう。

中央に画かれた円形のラインは、時にはこの空間をつかさどる魔法陣のようにも見えます。

ベジャールは各楽章を、土火水風としているそうで、衣装(ユニタードのようなシンプルなもの)は茶色、赤、白、黄色でした。

それぞれの楽章で核となるソリストの踊りがあり、ソリストを丸く囲んでコールドが踊る、いわば拡大版ボレロのようなシーンが多かったです。

第九と言えば、熊川哲也さんがKバレエの為に作った「ベートーベン第九」という作品があり、私はかなり好きなんですが、そちらは、火山、海、生命の誕生、人間達の祭、というテーマをそれぞれの楽章に当てはめています。

そのKバレエの第九を見る時に、いつも眠くなってしまう第3楽章。
少しゆっくりしたテンポで大変美しい音楽ですが、ベジャール版ではここで大ベテランのエリザベット・ロスとジュリアン・ファブロー投入。

2人のアダージョにもやや眠気を覚えてきた所、指揮者のメータさんが、体の向きをかなり観客側に変えて、下の舞台で踊る二人を見ながら指揮を始めたのです!

これにはしびれました。
メータさん、なんて穏やかで優しい顔つきなんだろうと。

こんな指揮者と舞台を作れるダンサーは何て幸福なのだろうかと。

メータさんのおかげで乗り切った第3楽章のあとはお待ちかね歓喜の第4楽章。ソリスト陣の歌声は第一級でしたし、ここでやっと登場した黒豹のようなオスカー・シャコン、女黒豹マーシャ・ロドリゲスも素晴らしく、アフリカンダンサーたちも祝祭の輪に加わり(全然踊ってなかったみたいだけど、列になって歩くところに出てきました)
フィナーレを迎えます。

東バのソリストもなかなか良かったですが、やはりベジャールのダンサーたちは身体のキレがよくて、大貫真幹さん、オスカー、マーシャ、2幕のキャサリンティエルヘルムも素敵でした。

2幕には冲香菜子さんも出てきて、とても楽しそうにノビノビと踊っていたのが印象に残っています。



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2014年11月09日

新国立劇場バレエ「眠れる森の美女」米沢&ムンタギロフ

2014年11月9日(土)2PM オペラパレス
オーロラ 米沢唯
デジレ王子 ワディム・ムンタギロフ
カラボス 本島美和

大原芸監でのシーズンオープニング公演。
どんなゴージャスな眠りを見せてくれるか期待していました。

舞台装置は豪華で、宮殿のセットが袖幕の数でいくつも重なり、1幕は重厚な彫刻、3幕はルイ王朝風の絵画が描かれていて、こんなに立派な眠りのセットは、今まで見たことがないという程。
衣装もお金がかかってそうでしたが、童話のイメージなのか、色合いがなんとも言い難い…
宮殿の男性たちが、ブルーの服に真赤なタイツと靴を履いていたり、女性はワインカラーのロングドレスでエプロン付けてるから、この人たちはみんな召使なの??…とか。

一番残念だったのは、妖精たちの衣装が同じだったこと。
オーソドックスに、パッと見て見分けがつくような色違いのチュチュにして、リラのお付きの妖精たちはリラ色の衣装にして欲しかった。

どうせ新国立劇場のプロダクションでは
大胆なストーリーの読み替えや演出など望めないのだから、装置や衣装にこだわるのは致し方ないにしても、妖精とリラの精たちは、基本を抑えてくれてもいいのに。
バレエを習ってる子達のためにもね。


衣装で良かったのはカラボスですね。
カラボスは蜘蛛の化身なのか、大グモの乗り物も、ハリーポッターみたいでしたが面白かったです。消える時に歌舞伎で使う糸を吐くのも、いいアイデアでした。
でもこれって、山岸涼子「テレプシコーラ」に出てましたね、まさかパクリ?

衣装も良かったけれど、本島さんのカラボスは、美しいし狂気じみた怒りの表情もきまっていて、カラボスと呼ぶより、マレフィセントと呼んであげたい。まさに適役。この舞台で受けた感銘の30%くらいを占めてます。

2幕に森の精たちの素敵なコールドバレエがあるのだけど、衣装が強烈な緑色で、カラボスの衣装も緑だから、この人達はもしかしてカラボスの手下なのだろうか?
むしろその方が面白かったりして。

オーロラの衣装はシンプルすぎませんか?1幕はやはりピンクの方がいいし、3幕は結婚式だから、もっとゴージャスにしてくれないと!!

なぜか2幕の幻想のオーロラが、ブルーのお花などがいっぱいついていて、一番かわいい衣装でした。


100年の眠りから覚めて王子と踊る「目覚めのパドドゥ」では、まるでジュリエットな衣装でしたが、ここで二人がパドドゥを踊ることで、幻想の中でしか会っていなかった二人に、自然に愛の感情が生まれるという、ストーリーの流れができました。ラストに二人のキスで幕が降りるのもロマンチック。

3幕は宝石、猫、赤ずきんと狼、青い鳥、親指トムが出てきました。親指トムというのが珍しいけど、小柄な技巧系ダンサーの為に作った役らしく、八幡さんが、素晴らしいテクニックを披露して、まさにショーストッパー。


宝石の女性3人はキビキビとして良かったのですが、堀口さんがすべって転び、その後ポワントの具合がおかしくなったみたいに見えて心配しました。


青い鳥は小野&管野でさすがプリンシパルの安定感はありましたが、初々しさとか可愛らしさはなかったです。可愛らしさど言えば、以前テレビドラマで石原さとみがバレリーナに扮して青い鳥を踊った時、踊りはともかく雰囲気とか表情がとても可愛らしくて、まさに理想的なフロリナだったので感心しました。

それはそうと、小野さんはもともと小柄で可愛らしい系のプリマだったのに、いつの間にか大人っぽいプリマに変貌してきていますね。もうフロリナが似合わないくらいに。

主役の二人について話しましょう。
ワディムは今や飛ぶ鳥を落とす勢いのライジングスター。
長身でスタイルが良くサポート上手で、実は凄い荒技も繰り出すテクニックと運動能力の持ち主。
通常の540(ファイブフォーティ)にプラスαで、もう半回転ぐらいやっちゃったりします。

そのような荒ぶる技は今回は封印して、端正な王子を70%ぐらいの力で リラックスして演じてた感じです。

ザンレールはきれいに5番にはいるし、ピルエットも10回ぐらいまわっちゃうし、言うことありません。眠りじゃなければ、あの荒技も見たかった。

米沢唯さんは、1幕、2幕、初々しくて清潔感にあふれるオーロラを演じ、ピルエット3回転をピタリと音のなかに入れて、凄いことをやってるのに、あまりにサラリとしてるので、驚きを通り越して、それが普通みたいに思えてしまいます。

でも唯さんの個性なのか、まるで白いハンカチみたいな感じで、あっさりしすぎて物足りないのです。特に3幕。

幸せにあふれた、こぼれるような女性らしい美しさ、満ち足りた雰囲気。
花のかぐわしい香りで舞台をおおうようなオーラが欲しい。

ワディムさんと唯さんとのケミストリーが感じられなかった。
バドドゥの最後のコーダで、ふわっとして重力のないようなリフト、唯さんのフェッテの入った連続技のあたりは、お二人の熱が入っていて、観ているこちらも盛り上がりましたが、ああいう所をもっと早くから出していれば良かったのにね。
唯さんは初役だし、初めて組む相手だったという事もあったのかもしれません。
唯さんは、あれだけのテクニックの持ち主なのだから、これからはプリマとして[美しく存在する]ことも是非勉強して欲しい。と言っても、これは勉強することじゃないけれど。

やはりプリマは美の象徴だから、舞台が終わったら、ジーンズ姿で普通に横にいるような女の子じゃなくて、赤いドレスを着た手の届かないような存在であって欲しい…
これはあくまでも比喩ですけどね、昔のプリマは、マーゴット・フォンティーンやアリシア・アロンソなど皆オーラがあって女優のように美しかった。

今の時代でもタマラ・ロホやアニエス・ルテステュなど見て下さい。



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2014年11月05日

NBAバレエ「ドラキュラ」

2014年10月25日(土)18時30分 ゆうぽうと

演出・振付 マイケル・ピンク
音楽 フィリップ・フィーニー
美術 レズ・ブラザーストーン

ドラキュラ 大貫勇輔
ジョナサン・ハーカー 久保紘一
ルーシー 田澤祥子
ミナ・ハーカー 峰岸千晶

久保紘一さんが芸術監督に就任してから、NBAは変化をとげつつあります。
今回のドラキュラ日本初演も、大変野心的な試みですばらしいと思います。
全幕バレエではありますが、クラシックバレエというよりも、演劇に近いような作品です。

第1幕はジョナサン・ハーカーがトランシルヴァニアでドラキュラ伯爵にとらわれて、
命からがら帰ってきたもの悪夢になやませられる、というような話で、
セットは暗く、音楽も不安をかきたてるようなパーカッションを多用していますが、
話がよくわかりませんでした。
なぜ2回も結婚式をやるのか、とか、あとでロビーのあらすじを読まなくてはならなかったです。
HPに書いてあるものと、ロビーのものは内容が違いました。
ドラキュラと芸監である久保さんの男性二人のパ・ド・ドゥは、鬼気迫る感じで印象的でした。
そのあと三人の女ドラキュラがハーカーのベッドの下から出てくるところで、はじめてドラキュラっぽさを感じました。
ルーマニアの民族舞踊的なものは、長すぎて退屈しました。

階段を中央に置いた高低差のあるセットに、背景の海の青さが美しいのが第2幕です。
第2幕は1幕とは違って明るく、ルーシーを中心に、クラシックバレエのテクニックを使ったダンスが続き、ルーシーの田澤さんは、難易度の高い振り付けを踊りこなして上手でした。

第3幕は、また暗い感じのセットになります。上手側の高い所に精神を病んだ男がいて、
その高さからドラキュラがあらわれて、セットにぶらさがりながらゆっくり下まで降りてくる、
そのゆっくりさ加減がなんとも不気味でした。

この公演の成功は、ひとつは大貫勇輔という、ものすごいダンサーをドラキュラに据えたことにあります。
まだ26才、本格的にバレエのレッスンを始めてからまだそんなに経っていないそうですが、
180センチ以上ある恵まれた体躯に加えて、世界的に見ても高い身体能力、表現者としての自覚とその目指しているレベルの高さ、観客をとりこにする身にまとったオーラとカリスマ性。
(カリスマ性は、このドラキュラという役には絶対に必要です)

ドラキュラをこれだけ完璧にやれるのは彼以外にいないんじゃないか、そんな風に感じました。
残念ながら、クラシックバレエダンサーとしての彼の能力を発揮する機会が少なめで、
もっとソロを踊ってみせてほしかったです。
彼ならば、小さい時から訓練を受けていれば、ルグリにもなれた…そんな気がします。
すごい素質と才能の持ち主です。
峰岸さんとのパ・ド・ドゥでのリフトも上手でしたし。
まだ若いですから、これからどっちの方向へいくのか興味深いです。
ホリプロに入ったそうですから、古典パレエには行かないでしょうね。

大貫さんのずば抜けた素晴らしさに比べて、NBAのメンバーは頑張ってはいましたが、
まだまだレベルアップができると思います。
この作品は面白いし、再演を重ねてNBAの財産にして欲しいと思います。

ぴかぴか(新しい)



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2014年10月12日

Kバレエ「カルメン」神戸&福田

2014年10月11日17時オーチャードホール

カルメン 神戸里奈
ドン・ホセ 福田昴平
エスカミーリョ 杉野慧
スニガ スチュアート・キャシディ
ミカエラ 荒蒔礼子

熊川さんが、古典バレエの読み換えではなく、新しく創作したカルメン。
熊川さんが「古典バレエとして昔から存在しているような、それぐらいの風格を持ったものに仕上がったと自負している」とインタビューで語っているように、筋立てはオーソドックスにオペラと同じでありながら、誰でも一度は耳にしたことのある数々の名曲を生かして、わかりやすく、ダンス満載の面白いバレエ全幕作品となっています。

こんなに「カルメン」って良い曲がいっぱいあったのね、と再認識しました。
オーケストラだけの前奏や、間奏だったり、カルメンの登場シーンだったり、ドン・ホセの内面の葛藤だったりと効果的に使われていました。

第1幕の幕明けから、男性陣の群舞が迫力があります。振付自体はどこかで見たようなもの(海賊かな)でしたが、若いダンサーたちがみな生き生きとしていて躍動感がありました。
ライジング・スターの福田さんは、熊川さんの難易度高い振付をかなりなレベルでこなしていたと思います。
神戸さんは、いつの間にこれだけ成熟した女性としての雰囲気を身につけていたのかと思うほど、魅力的で、小柄だけれども、あでやかさもありました。踊りのキレもあり、カルメンを楽しんで演じているのが伝わってきました。

少々ネタバレになりますが、1幕で、逮捕されたカルメンの手を縛った長い紐を、ドンホセが持って、二人で踊るパ・ド・ドゥは秀逸でした。こういう小物を使うパ・ド・ドゥは、ラ・バヤデールのヴェールの踊りとか、ラ・フィユマルガルデのあやとりの踊りとかありますが、古典作品の王道とも言えますね。
それを取り入れているところに、熊川さんの古典バレエへのリスペクトとアイディアを感じます。

そして大受けしたのが、エスカミーリョ!!
杉野さんは、若いのにあそこまで、けれん味たっぷりにエスカミーリョを演じ、踊れるなんて凄いです!
彼のアクターとしての熱い魂を、みんな見習って欲しいわ〜

せっかくあれだけの伊達なエスカミーリョなのだから、2幕2場での登場シーンでは、お付きの闘牛士は贅沢に8人ぐらい欲しかったですね。曲の派手さに比べて舞台の質量が足りない感じでした。

これは作品として大変面白く作られていると思うので、熊川御大の出演する日でなくとも楽しめるでしょう。
今日は、会場に空席が目立ちましたが、素晴らしい公演だったので、もっとたくさんの人に見てもらいたかったと感じました。









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2014年10月11日

新国立劇場バレエ研修所 第10期生・第11期生発表公演

2014年10月5日(日)2時 新国立劇場中劇場

「ワルツ」牧阿佐美振付

「ジゼル」よりぺザントのパ・ド・ドゥ
清水理那 長谷怜旺

「ハレルキナーダ」よりパ・ド・ドゥ
森田理紗 山本達史

「白鳥の湖」より黒鳥のパ・ド・ドゥ
木村優里 中家正博

新国立劇場バレエ研修所の様子ビデオ紹介

「パキータ」よりグラン・パ・クラシック
パキータ 土方萌花 リュシアン 芳賀望
パ・ド・トロワ 阿部裕恵 廣田奈々 渡邊拓朗
第1ヴァリエーション 中島春菜
第2ヴァリエーション 木村優里
第3ヴァリエーション 羽石彩野
第4ヴァリエーション 清水理那

牧先生の設立したバレエ研修所もはや14年目だそうです。
その中には現在の新国立のトッププリマである小野絢子さんが出世の筆頭として、プリンシパルの本島さん、八幡さん、ファースト・ソリストに寺田さん、ソリストに細田さん、堀口さん、ファースト・アーティストに井倉さん、林田さん、宝満さん、アーティストは30人中14人が研修所の修了生です。
1期から9期までまんべんなくいるようなのに、8期の修了生だけは現在一人も在籍していないのが異常に感じられます。
この期は牧先生の肝入りで発足した(と思われる)予科生制度第1期生からの持ち上がりがほとんど(一人を除いて)です。
将来新国立劇場に入団させるという暗黙の了解があって、海外留学に流れがちな金の卵たちを囲い込んだと私は見ておりましたが、物事はそう思い通りには運ばなかったようです。
牧先生と、新しく芸監に就任した大原先生との関係はどうなのか、色々勘ぐりたくなります。

まあ、パリオペラ座バレエ学校を卒業したダンサーたちも、オペラ座に入団できるのは一握りではありますが、そもそもオペラ座の団員はほとんどがバレエ学校の卒業生なのですから、新国立劇場とは事情が違います。

そんなこんなで、厳しい倍率をくぐりぬけてバレエ研修所に入ったからとて、将来的に新国立劇場に入れるとは限らなくなったこの現状での発表公演、牧先生は開き直ったかのように、クラシック一本で揃えました。
研修所の様子のビデオを見ると、色々な講師からクラシック以外にも、コンテ、スパニッシュ、キャラクター、宮廷ダンスなど様々なジャンルの授業を受けている様子なので、卒業公演では、もう少し違うジャンルのものも披露されると思います。

実は今回、電車の遅延で、ハレルキナーダ以降しか観られなかったので、ちゃんとした感想は書けないので、印象に残ったものだけ簡単に書かせて頂きます。

ハレルキナーダは、たいへんかわいらしい作品に仕上がっていました。特に山本さんのテクニック、高いジャンプや軸のしっかりしたピルエットなど、そして軽やかな踊りと演技が素晴らしかったです。
森田さんも女性らしく、かわいらしい踊りで好感が持てました。

黒鳥を踊った木村優里さんは、たいしたものでした!
手足が長く細くて頭も小さい抜群のスタイルですが、踊りもしっかりしていているし、フェッテはシングル、シングル、トリプルの連続技が見事に決まっていました。ヴァリエーションは踊りなれているようで、堂々としていて、今すぐにでも本公演に立てそうなほどでした。
欲を言えば、もう少し派手にやってもよかったと思います。

パキータも楽しかったです。
若い研修生たちの頑張っているのが伝わってくるのが良かったです。
最後に新しく入所した11期生の挨拶がありました。
卒業する修了生の挨拶はいつも修了公演でやりますが、入所する研修生の挨拶は、あまり聞いたことがなかったので新鮮でした。







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2014年08月17日

イルミナートバレエ「白鳥の湖」

2014年8月17日(日)2PM パルテノン多摩大ホール
演出・指揮 西本智美
オデット 中村美佳
ジークフリード王子 法村圭緒
オディール 寺島ひろみ
王子の友人 吉田旭

新国立劇場時代にずっと応援していた寺島ひろみさんが、出産後、初めて出演する舞台を観に行ってきました。
指揮者の西本さんとは、ワガノワ留学時代に同じ寮に住んでいたご縁だそうです。
今回の公演は、ワガノワに留学していたダンサーや、西本さんの幼馴染のダンサーなどが多数出演しているそうです。
西本さんの演出では、オデットとオディールは別人です。
誰しも心の中にある2面性を表現しているそうです。

観客はふだんバレエを見ている人よりも、西本ファンや関係者が多いように見受けられました。
西本さんの指揮は、ご自身のブログでおっしゃっているように、ダンサーの妙技に拍手する暇もないほど、曲間が短く、テンポが速めでサクサクと進行します。
バレエの舞台の場合は、ダンサーが踊りやすいように、テンポを揺らして遅くしたりすることがよくありますが、西本さんの場合は、そういうことはせずに、音楽の完成度の方を重要視しているように感じました。
曲のテンポが速すぎて踊りきれない部分は振付の方を変えて調整していたようでした。
逆に、王子のソロなど、遅すぎて踊りにくそうな所もありました。
西本さんはバレエを習っていたこともあるそうですし、おそらく音楽を重視しながらも、ぎりぎりダンサーが踊れるような絶妙のテンポだったのではないかと思います。
こういうアプローチのバレエ公演は、初めてのような気がします。
音楽は伴奏ではなく、音楽もバレエも共に同じレベルで主役、という意味で、西本さんの目指している所は共感できました。

この公演には男性ダンサーが4人しか出てきません。
王子、友人、道化、ロットバルトです。
夏休みは男性ダンサーの稼ぎ時。
あちこちの発表会にひっぱりだこだから、大勢揃えるのが難しいのかもしれません。
それで演出で、たとえば3幕の舞踏会の部分では、ディベルティスマンをその都度、王子や道化、王妃なども入れて踊るような工夫をして、男性が少ないのをカバーするようにしていました。
日本のバレエ団は常に男性不足ですから、こういうのは上手ですね。
王子役の法村圭緒さんは、踊りもサポートもそつなくこなすノーブルタイプのダンサーですが、演技がわりとあっさりめで少し物足りない感じでした。もっとオデットへの愛が伝わってくるとよかった。
友人役の吉田旭さんは、ジャンプが高くて着地音もしないし、イケメンだし、なかなかいいダンサーでした。
道化役の末原雅広さんはジャンプやピルエットのキレがよく、テクニックがあってとても上手でしたが、道化としては、もっともっと愛嬌とか、可愛らしさがある方が私の好みかな。
ロットバルトのビクトルさんはガタイが良くて男らしくてカッコ良かったです。オディールとのパ・ド・ドゥも、頭上リフトの安定感があって、オディールがきれいに見えました。

ダンサーたちは、関西の方が多いようでしたが、コールドの皆さんは、にこやかに踊っていて良かったです。
4羽の白鳥は最近見た中でもダントツに揃っていました。
オデットの中村美佳さんは、昔新国立劇場で主役を踊っていたダンサーだそうですが、悲嘆の中で感情を抑えつけてしまったオデットなのか、登場の時に地味に感じました。
踊りはとてもしっかりと踊っていましたが、尼僧のようなかたくなさと控えめさとでもいうのでしょうか。
ダンサーによって色々なオデットがあって、ザハロワのあでやかなオデット、マリーアニエスジローの女王のようなオデット、ロパートキナのクールビューティなオデット……ですから、そういうオデットもありだと思いました。

肝心のオディールですが…ゴージャスでした
スタイルも現役時代と遜色なく、脚のラインも美しく、華やかで衣装と同じくキッラキラでした。

今回の誘惑者・オディールの役はぴったりで、別格な印象を観客に与えたようです。
3幕の後にカーテンコールがあって、各国の踊りのソリストなどが出てきました。
ひろみさんは智美さんに投げキッスを送って、大受けでした。

先日の松岡梨絵さんの記事にも書いたのですが、日本では子どもを産んで第一線で活躍するプリマがいません。
この公演も、音楽は一流かもしれませんが、男性ダンサー4人しかいないし、舞台美術は新国立劇場などには及びません。
せっかく長い時間をかけて技術と表現力を磨いていたダンサーが、人生経験を積んでさらに魅力的に踊れる時期だというのに、この状況は残念でなりません。
円熟期を迎えた素晴らしいプリマが、第一級の舞台美術と衣装、音楽の備わった舞台で踊るのを観たい!!
(もちろん相応しい相手役と、脇役、その他コールドも一流で)
というのはファンとしての正直な気持ちです。

ゲストプリンシパルとか、年に数回だけ舞台に出る契約とか、ママさんにとって負担の少ないやり方で劇場、バレエ団と契約はできないのでしょうか。

ママさんプリマの側にとっても、子供を預けるところとか、家事とか、周囲の理解とか、色々とハードルがあるでしょうが、少しずつでもいいから、この状況が変わっていくようにと願っています。
ぴかぴか(新しい)


posted by haru at 21:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 公演レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月12日

めぐろバレエまつり「ロミオとジュリエット上映会」

パーシモンホールの小ホールで行われたノイマイヤー版「ロミオとジュリエット」の映像上映会に行ってきました。
この映像は初日の録画で、私が観た舞台は2月8日でしたが、キャストは同じだと思います。
アンコールでノイマイヤーさんも出てきていました。
ジュリエットは沖香菜子さん、ロミオは柄本弾さん。


あらためて、東京バレエ団のロミジュリは素晴らしい!!と感動しました。

主役の二人はもちろんのこと、コールドのすみずみまで、若さがみなぎっていて、大勢のダンサーにもそれぞれ、見せどころがあって、物語のスピーディな展開もいいし、コンテンポラリーといっても、とがり過ぎな振付ではないし。

この2、3年で団員の顔ぶれがかなり変わった、新生東京バレエ団にふさわしい演目だと思います。
ロミオの弾さんは、日本人のダンサーにしては珍しい、たくましい体躯で、頭が多少大きいのですが、王子ではなくこういう役柄なら気にならないですし、男性らしくて、相手の女性ダンサーが可憐に見えるという長所にもなります。
恋の喜びにゴムまりのようにはしゃぐ若者ロミオで、ほほえましくなるぐらいかわいい。
ザ・カブキの弾さんもいいですけれど、ロミオもすごくいい。当たり役だと思います。

ジュリエットの沖さんは、バスタオルを巻いて裸足で踊るシーンの動きがすごくキレがあってvividで、目を惹きつけられます。パンシェの脚がスパッと180度上がるところが気持ちがいいです。
演技も良かった。今の彼女とは年齢も近いし、自然に演じられる役かもしれません。
身体能力が高くて、すごく動けるのに、雰囲気はホワンとしてるのが個性なのかなと感じました。

主役二人のパ・ド・ドゥでは難しそうなリフトもテンコ盛りですが、リフトはたぶん2回目の方がスムーズに行っていたようですが、この初日の方が感情の表出がすごく伝わってきて、最後泣けました。

若いダンサーが大活躍の中で、マキューシオは大ベテランの木村さん。
さすがの演技と踊りでしたが、若手で揃えることはできなかったのでしょうか。
マキューシオを踊れるような若手のダンサーはまだ育っていないという事なのでしょうか。
そのあたりが課題ですね。

ぴかぴか(新しい)








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