2014年08月04日

アリーナ・コジョカルドリームプロジェクトAプロ

2014年7月20日(日)3PM ゆうぽうと

「オープニング」
アリ―ナコジョカル
グラズノフのおとぎ話っぽい音楽で星空をバックに、5人のイケメンを従えて踊るお姫様なコジョカル。
さあ、プリンシパル達がっ!と思ったらちょっと違っていて、イケメン達はルーマニア国立バレエ団の芸術監督になったコボーさんが連れてきたダンサー達でした。

「眠れる森の美女」
ローレン・カスバートソン&ワディム・ムンタギロフ
カスバートソンって、この間の冬物語の王妃がすごく良かったので、オーロラには違和感がありました。
おっとりしていて上品だけど、ういういしさや愛らしさが足りないようで。
ムンタギロフはしばらく見ない間に出世して、少年からおっさんぽくなったような(ほうれい線が目出つ)

「HETのための2つの小品」
ユルギータ・ドロニナ、イサック・エルナンデス
出だしはビートのきいた音楽でカッコよかったけれども、後半の静かなパートが長すぎて眠くなりました。
ドロニナは小柄だけれども身体能力高くて美人な魅力的ダンサーです。

「エスメラルダ」
日高世菜、ダヴィッド・チェンツェミエック
日高さん、デカイ!
ダイナミックな個性がありますね。
ヴァリエーションは踊りこなしていて素晴らしかったです。

「ラプソディー」より
吉田都、スティーヴン・マックレー
マックレーはなんて踊りがうまいのでしょう。うますぎる!
アシュトンの細かい振付での方向転換や回転を音楽にぴたりぴたりと合わせて。
もちろん都さんのかろやかさは言うまでもなく。
みんなが一番楽しみにしていたであろう期待を裏切らないスペシャルな出来でした。

「5つのタンゴ」よりソロ
イサック・エルナンデス
ピアソラの音楽に乗って、カッコ良く決めた!!

「リリオム」より ベンチのパ・ド・ドゥ
アリーナ・コジョカル、カーステン・ユング
リリオムはコジョカルとユングにノイマイヤーが振りつけたそうで、どういう場面なのかお話がわからなくてもドラマを感じさせるものがありました。
コジョカル、顔はかわいくても身体能力はギエム並だから、空間を切り裂くその動きにどきっとするんですよね。

「白鳥の湖」 第2幕より
アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボー
東京バレエ団
今のコジョカルは、白鳥を踊りたいとは思っていなさそうだけど、マラーホフガラがなくなって、東京バレエ団の抱き合わせ演目が必要だったのかしら。東バの白鳥はフォーメーションがうるさいんですよね。
でも4羽は揃っていて良かったです。
コジョカルは腕の筋肉がムッキムキなので、見た目の造形美があまり白鳥らしくないような。

「海賊」 ディヴェルティスマン
アリーナ・コジョカル、ユルギータ・ドロニナ、日高世菜、ローレン・カスバートソン
ヨハン・コボー、スティーヴン・マックレー、ダヴィッド・チェンツェミエック、
ワディム・ムンタギロフ、イサック・エルナンデス

これは楽しいるんるん
男性のピルエット合戦、勝ったのはマックレー。
女性のフェッテ合戦も見ごたえあり。
みんなの見せ場を上手に作っていました。
最後は観客みんな手拍子。ノリノリでした!
ワディムが540プラス180度で720??みたいな凄い技をやってました。
おっさんぽくなったかと思ったけど、やっぱり若者だったのね。

ぴかぴか(新しい)

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2014年06月15日

2014 ロミオとジュリエット 宮尾&荒井

2014年6月13日(金)14時 オーチャードホール
ロミオ 宮尾俊太郎
ジュリエット 荒井祐子
ティボルト 杉野慧
マキューシオ 福田昴平
ベンヴォーリオ 栗山廉
ロザライン 浅野真由香
パリス ニコライ・ヴィユウジャーニン
キャピレット郷 スチュアート・キャシディ
キャピュレット夫人 酒井麻子
乳母 西成雅衣

チャコットのスペシャルおまけ付きチケットを購入した為、クラスレッスンの見学ができました。
舞台の上に4列ぐらいにバーが設置され、ダンサー達が思い思いにストレッチなどしています。
前の位置にはプリンシパルの荒井さん、浅川さん、遅沢さん、神戸さん、宮尾さん、など、やはり位順に並んでいるようでした。
荒井さんのバーはまるでお手本。
センターレッスンでは、最後の方になるにつれて、ジュッテ、ジュッテのきついものになるのですが、そうなると、若手がガンガン跳びまくって、いいですね〜若いって。
女性が終わったあとに、男性だけ、ドンキのヴァリエーションの一部をやっていました。
クラスレッスンを見ると、うまいへたが如実に解ってしまいますね。

そしてレッスン見学の3時間後、本番舞台です。
今回は熊川御大は出演されませんが、バレエ王子宮尾さんをはじめとして、若手の有望株福田さん、杉野さん、写真でみたところ爽やかイケメンの栗山さんと、ビジュアル重視(笑)のキャスティングです。

第1幕
何だか舞台に引き込まれるような熱気を感じず、眠くなってきました。
ヴェローナの広場の場面は、賑やかで猥雑で、とても楽しいはずなのですが、なにがいけないのでしょう。
まず、三バカトリオがしっくりいってません。
栗山さんは長身で、フィギュアの羽生選手のような少年体型なので、中学生みたいに見えます。
宮尾さんは、あいかわらずゆるい踊りです。見た目はいいのですけれど…仮面をつけて立っている舞踏会のシーンは、素敵でした。仮面、ずっと付けていた方が良かったりして。
福田さんは、まあ頑張っていますが、空間支配力が足りない。
荒井さんは素晴らしかったです。まんま、14才のジュリエットとして役になりきっていました。

第2幕
休憩中に御大に喝でも入れられたのか、だいぶ良くなりました。
みなさん、スロースターターなんですかね。
思うに、この舞台で、役になりきって人生を生きている、という集中力のあるダンサーがいないと、熱気というか、伝わってくるものがなくなります。この舞台で言えば、荒井ジュリエットは役を生きています。
杉野さんのティボルトも、熱気を発散していて素晴らしいです。
脇を固めるキャシディなど、出番は少ないですが、ドラマに重みを与えてくれます。
それぞれの役が、それぞれの人生を生きてくれないと、舞台が奥行きのない、平坦な物になってしまいます。

そりゃあ、栗山廉さんは、身長185ぐらいで、すらっとしていてフェイスもいいし、うまく進化していけば、とびきりの王子様になれるかもしれません。
でも、観客は、練習台ではないのだし、それなりのプロとしてのパフォーマンスを期待して見に来ているのです。
思えば、初演の時は、熊川さんが出ない日でも、SHOKOジュリエットに遅沢ロミオ、清水健太ティボルトに浅川ロザラインと、脇も一流で、それは見ごたえがありました。

今のKバレエは、熱気とオーラでもって、舞台を引っ張っていくダンサーがいないと、ドツボに堕ちてしまうあぶない局面にあると思います。
そういうダンサーとは、やはり御大熊川さんとなってしまうと、うーん、やはりカルメンも熊川さんの出る日を見た方がいいのだろうか…という結論になってしまいそうです。




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2014年04月30日

英国ロイヤルバレエ「冬物語」ライブビューイング

2014年4月29日(火祝)19:15 海老名イオンシネマ
冬物語
振付 クリストファー・ウィールドン
音楽 ジョビー・タルボット

レオンティーズ エドワード・ワトソン
ハーマイオニー ローレン・カスバートソン
パーディタ サラ・ラム
フロリゼル スティーブン・マックレー
ポーライナ ゼナイダ・ヤノウスキー
ポリクシニーズ フェデリコ・ボネッリ

シェイクスピアの原作を、あのアリスのスタッフがバレエ化!
ケヴィン・オヘア監督の初の物語全幕バレエということで、幕間にインタビューもありました。

第1幕はシシリア王のレオンティーズが、幼馴染の親友ポリクシニーズが妻と不倫をしているのではないかという、猛烈な嫉妬心と猜疑心に突然襲われて、その結果、友も妻も子供もすべて失うという話。

身重の妻が、自分と親友の手をとって、大きなお腹に触らせた瞬間から始まる、狂気のような夫の嫉妬心。
ワトソンが鬼気迫る演技で踊りました。
幕間のインタビューで、振付したウィールドンが、「ワトソンは特殊な筋肉を持っている」と語っていましたが、嫉妬地獄に堕ちるその瞬間、ワトソンの手指がまるでタランチュラのように不気味に動きだし、せむしのように首が引っ込み、膝が曲がった妙なつま先立ちで歩き回り…
ワトソンは、カフカ原作の「変身」を踊って評判になりましたが、その経験がこのシーンで生かされているようで、おそらく振付も彼のアイデアがかなりの部分使われていると感じました。

親友と妻が彫刻を見ながら楽しく話しているだけなのに、それを盗み見しているレオンティーズには二人が不倫している幻覚が見えるというシーンは、照明が暗くなると、一転して二人が絡み合い(レオンティーズの妄想)、明るくなると普通に語らっていて、影でのぞいているレオンティーズがその度に真っ黒な嫉妬心にさいなまされて苦しむ、狂気とただならぬ緊迫感をもった秀逸な場面でした。

その後の身重の妻へのDVシーンは見ているこちらが辛くなります。長いですし。

第2幕は生命の樹のような大きな樹木のセットを中心に、羊飼いたちの生命力と若いパワーあふれる群舞が次々と踊られます。
ここではロイヤルのダンサー達の踊りを堪能できます。
美しいサラ・ラムと、信じられないようなマネージュを見せてくれるスティーブン・マックレーのパ・ド・ドゥもふんだんにあります。
「眠り」では、少し固さがみられたサラ・ラムですが、がちがちのクラシックではない、このぐらいの作品ではとても生き生きとして美しく、マックレーのサポート付きピルエットでは10回転ぐらい軽々と回っています。
この作品では、男性の衣装がほとんどスカート付きで、それが跳躍や回転の時に大きくひるがえって華やかな効果をもたらしているのですが、この幕の群舞では、ただひとりマックレーはスカート履いていませんでした。
彼の場合はスカートの効果なくても踊りがゴージャスですからね。スカートはむしろ邪魔なんで、これは正解です。
2幕はなかなか楽しかったです。

第3幕は、舞台上でミュージシャンたちが、笛やめずらしい楽器を演奏しています。
アコスタ版のドンキでも、舞台上でミュージシャンが演奏していましたが、最近の流行でしょうか。
レオンティーズが悔い改め、ハーマイオニーが自分の娘だとわかり、若い二人が結ばれて、結婚式のお祝いになります。
そこで終わるのかと思ったら、亡くなった妻と息子の彫像を見にレオンティーズが連れて行かれ、そこで彫刻だと思った妻が動き出す(実は妻は生きていた)という短いシーンがあります。
せっかく結婚式の祝祭感があったのに、最後がこの静かなシーンになったので、盛り上がりに欠けると感じました。
シェークスピアの原作通りにしたかったのかもしれませんが、ここは結婚式の場に彫刻を持ってきて、そこで妻が現れて、娘とも再会して、ハッピーエンディング黒ハートの楽しい気分で終わらせて欲しかったのに、なんだかなぁ



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2014年04月27日

新国立劇場「カルミナ・ブラーナ/ファスター」

2014年4月27日(日)2時 オペラパレス

ファスター
闘うFIGHTERS 小野絢子 福岡雄大
投げるTHROWERS 福田圭吾 米沢唯 寺田亜沙子
跳ぶAERIALS 本島美和 菅野英雄 奥村康祐
マラソン 五月女遥 ほか全員

ロンドン・オリンピックの時に作られた作品だそうで、ハイパージャズとでもいうような、早いリズムで押しまくる中、バスケットやフェンシング、陸上、体操、シンクロなどにインスパイアを受けた格好のダンサー達が走る!跳びまくる!!
見ているこちらも心拍数がアップするようなテンションが心地良い。

跳ぶAERIALSのパートで、男性二人にリフトされて、女性が体操の床競技のようなアクロバティックな回転技をスローモーションでおこなうのがとても面白かった。
男性の手のひらだけで支えられて、開脚の姿勢をびくとも崩さない本島さんが実に凛として美しかったです。
同じようにスローモーションでおどられた闘うFIGHTERSのパートは、照明が暗すぎるし、レスリングなのか、よくわからない踊りが繰り返されて退屈でした。

最後のマラソンのパートは、女性はお腹が見える陸上の衣装なので、見事な腹筋が目の保養で、見惚れてしまいました。ランダーのエチュード後半のジュッテの交差シーンのように、走りながらの交差、編成替えが集団行動を思わせて面白い。
スピード感、盛り上がる熱気、そしてマラソンがいつのまにか楽しいダンスのようになっていくシーンの五月女さんの表現が良かったです。

カルミナ・ブラーナ
運命の女神フォルトゥナ 湯川麻美子
神学生1 菅野英雄
神学生2 八幡顕光
神学生3 タイロン・シングルトン
恋する女 さいとう美帆
ローストスワン 長田佳世

カルミナ・ブラーナは合唱付きの音楽にまず酔い知れます。
冒頭の、運命の女神フォルトゥナのシーンは、何度見ても古びないスタイリッシュさがあって、このイメージを作り出した事が作品を成功に導いたと思う。
久しぶりに見たので、だいぶ忘れているところもありましたが、最後に大きな布で舞台を覆って、すべてが無に帰したところで、オープニングのフォルトゥナがまた現れ、同じ踊りがリフレインされ、そして同じ衣装のフォルトゥナがしだいに増殖していくというカタルシスがたまりません!
このカッコ良さは、映画でいうと「マトリックス」で受けたような衝撃と似ています。

フォルトゥナを当たり役にしている湯川さんも、今回は一段と気合が入っていて動きにキレがあり、場を掌握するオーラがありました。
恋する女のさいとう美帆さんがかわいかった。
神学生2の八幡さんは、キレッキレの踊りで凄かったけれど、ダボダボの衣装なので、体のラインが解らなかった点は残念でした。

フォルトゥナと神学生はいいのですが、他の登場人物の設定や衣装のセンスがどうも私にはピンとこないんです。
妊婦と気持ち悪い赤子を背負った母親、時代遅れのヤンキー達はまだ許せるとしても、黒い乳首を描いた
白の全身タイツに男と女の秘部の絵を描いた小さな股エプロンみたいなのしている、裸の象徴的なあのヘンテコ衣装はどうなんでしょう。
イギリス風ユーモアのつもりかもしれないけれど、笑えないんですけれど。


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2014年03月27日

Kバレエ15周年記念「ラ・バヤデール」浅川&遅沢

2014年3月26日(水)14時 オーチャードホール
ニキヤ 浅川紫織
ソロル 遅沢佑介
ガムザッティ 井上とも美
ハイ・ブラーミン(大僧正)スチュアート・キャシディ
マグダヴェヤ 兼城将
ブロンズ・アイドル 伊坂文月

熊川さんのつくる古典の改訂版は、いつも新鮮なアイデアの演出で驚かされるのですが、今回もいくつか演出についてなるほど、と思った点を上げます。

@第1幕第1場のセットの、迫力ある巨大石像がリアルだ!
A大僧正のお付きの8人の僧が…太ったおっさんだ!!相撲部屋からでも連れてきたのか?
Bソロルは口ひげを生やしている!
C苦行僧は、ナイフで自分を傷つける踊りで、本当に苦行をしている!
D宮殿で家来たちがチェスを指しながらのユーモラスな踊りが、音楽にぴったり合っていて面白い!
E婚約式にソロルが乗ってくる象さんと、お土産に持ってくる虎のでかいこと!
F太鼓の踊りがある!!(壺の踊りはない)
Gニキヤが踊ったお礼に、ソロルが直接花かごを手渡す!! だから、それまで寂しそうに踊っていたのに、急に嬉しそうに踊りだすのね!
H蛇の解毒剤を渡す大僧正は、かわりに俺の物になれと、ニキヤに迫らない。つまり、大僧正が嫌だから死ぬのではなく、生きていてもソロルとは結ばれないと思って死んだのね。
Iアヘンを吸って、ニキヤの幻が見えると、ソロルも幽体離脱してその幻を追う。
J影の王国の後、倒れているソロルのところに来たラジャとガムザと大僧正、ソロルは死んでいる。
Kガムザがソロルに取りすがり嘆いていると、白い大蛇がガムザを襲う。
L神の怒りか、雷鳴がとどろき、寺院が崩壊する。
M人間たちのドロドロした営みを浄化するかのように、金の仏像が舞う。
N浄化された地上は水でおおわれ、ソロルの魂はニキヤの魂を追って坂を登っていく。


とまあ、めいっぱいネタバレしましたが、一番感心したのはラストの金の仏像です。
金の仏像の踊りは、英国ロイヤルバレエ時代、熊川さんが踊って大絶賛を得た、思い入れのある踊り。
でもこの踊りは、ほとんどのヴァージョンでは、物語の進行に関係のないディベルティスマンのように扱われています。
確かに、振付も、音楽も、突出している感じです。
そこで、熊川さんは、この踊りを最後に持ってくることによって、このどろどろした世界を浄化する「神」という、物語のキーポイントの役割を与えたのです。
これは、熊川さんの「ベートーベン第九」の第四楽章の「神」とリンクしているものがあるような気がします。あの作品でも、神は最後に登場して、この世を支配していることをアピールするのです。

第1幕は寺院、宮殿でのニキヤとガムザの対決、宮殿の庭での婚約式でニキヤが死ぬまで。
第2幕は影の王国と寺院の崩壊。
第1幕が70分で、ちょっとつめこみ過ぎているように感じました。
もう少し短くするか、第1幕にも休憩を入れるかして欲しい。

ニキヤの浅川紫織さんは、凛としていて美しくて、踊りも完璧でした。
婚約式の踊りで、ポワントのススから片足をパッセにあげてのバランスや、影の王国でのパ・ド・ドゥでのアラベスクのポワント・バランスもきっちりと。
難しいベールを使った踊りも見事でした。
遅沢さんとの息もぴったりです。
遅沢さんは、どうだ!と踊りでアピールするぐらいの覇気はなかったし、もうちょっと感情表現を豊かにやっても良かったと思いますが、浅川さんのパートナーとしてはちゃんとやっていました。
少しセーブ運転なのでしょうか。もっとできる人だと思いますけど。

Kバレエの男性陣はみんな素晴らしいです。
苦行僧の踊りで、みんなで一斉にファイブフォーティーするところなんかあるんですよ。
びっくりしました。
マグダヴェヤを踊った兼城さんは、踊りにキレがあってすごく良かったです。
女性のコールドも、このバヤデールの為に採用した人もいたらしく、とても揃っていました。
ガムザを踊った井上さんも、わがままなお姫さまの感じが良く出ていました。
イタリアンフェッテも上手に踊っていました。
コールドで目を惹くのは山田蘭さん。首が長くて美しいんです。彼女がガムザやるのを見たいですね。

ひとつ残念だったこと。
今回も美術衣装がヨランダ・ソナベントだと思っていたら、ディック・バードでした。
ソナベントのような独特の世界観を持つアーティスティックなものではなく、プロフェッショナルな仕事ではありましたが、派手な感じの、普通のバレエの衣装でした。
最初に作られたチラシでは、ソナベント風の、変わった衣装を着た遅沢さんと浅川さんだったので、期待していたんですけどね。
ソナベントさんは、1935年生まれだそうですので、79才ぐらいですから、最初はソナベントさんの予定だったけれど、健康上の理由とかでダメになったとか?

ぴかぴか(新しい)












B
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2014年03月21日

中継:英国ロイヤルバレエ「眠れる森の美女」

2014年3月20日(木)19:15 イオンシネマ
オーロラ サラ・ラム
デジレ王子 スティーブン・マックレー

簡単に感想を。
このプロダクションは、第2次世界大戦が終わって、ロイヤルバレエが再開された時に最初に作られた物の復元だそうです。
そのせいか、舞台美術も衣装のセンスも、どこか時代がかっていて古臭い。
その前に踊られていたダウエル版の方が、しゃれていて好きですね。
スティーブン・マックレーは、音楽的な踊りが素晴らしい。
出番が少ないのが残念。
王子らしい態度とサポートも万全。アラベスクが綺麗です。
サラ・ラムは脚が長くて細くてまっすぐで、彼女もアラベスクがきれいだけど、表現はあっさりだし、古典のテクニックもそれほど強いわけでもないらしく、なんだが全体的に表情も踊りも固い印象でした。
最後の方なんか、なんだかいっぱいいっぱいな感じに見えました。

ロイヤルバレエも、古典をばりばりに踊れるタマラ・ロホとコジョカルが出て行ってしまって、オーロラを踊るのにぴったりな女性プリンシパルがいない!!
サラ・ラムはいまいちだから、ヌニェスぐらいかしら。
だから、大急ぎで育成しようと、高田茜さんやら、小林ひかるさんやら、ユフィさんやらにオーロラを踊らせているらしいですね。
カラボスを踊ったクリスティン・マクナリーが美しくて演技も迫力があって素敵でした!!
リラの精のローラ・マッカロクは全然オーラもないし、踊りも下手だった。
第3幕で宝石の踊りを踊った3人が良かったです。


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2014年03月16日

パリオペラ座バレエ団日本公演2014「ドン・キホーテ」フルステー&エイマン

2014年3月16日(日)3PM 東京文化会館
キトリ(ドルシネア)マチルド・フルステー
バジリオ マチアス・エイマン
エスパーダ ヴァンサン・シャイエ
街の踊り子 サブリナ・マレム
ドン・キホーテ ギョーム・シャルロー
サンチョ・パンサ シモン・ヴァラストロ
ガマーシュ マロリー・ゴディオン
ロレンツォ パスカル・オーバン
キトリの友人 ロレーヌ・レヴィ、カロリン・ロベール
ジプシー マルク・モロー
ドリアードの女王 アマンディーヌ・アルビッソン

パリオペラ座のドンキは、DVDでも見たことがなく、初めて見ました。
特に序幕の演奏から気になったのが、編曲がちょっと変わっている事です。
編曲は、ジョン・ランチベリーです。
ドンキといえば、ミンクスの明るい、単純明快な音楽なのですが、これはいつも聞くのとはだいぶ編曲してあり、たとえば1幕のキトリの踊りのワンフレーズが、本来長調なのに短調にしてあったり、他の部分でもメロディーに細かいトリルなどを付けたしてあったり色々違っていました。
耳慣れたドンキの音楽と比べると、まったくの晴天でなく、時々曇ったり晴れたり、複雑になっています。
ヌレエフは音楽にもこだわりがあったようで、最期には指揮もやっていたぐらいですから、彼好みに、様々なニュアンスを持たせた編曲にしたようですね。

プロローグがとても長くて、ドンキホーテが壁に映った自分の影を曲者と思いこんで、剣で闘いを挑むシーンがあります。これはその後の風車へ突っ込む伏線となっています。

2002年に衣装は一新したようですが、あまりドンキホーテらしくない色づかいで、第1幕の漁師たちはパステルカラー、闘牛士は深いグリーンに赤いマント(補色関係)、第3幕のグランパは、豪華絢爛。
コールドのダンサーは美男美女揃い。踊りも上手で若々しいエネルギーに満ちています。
なかでも美しいのはオニール八菜さん。

キトリ役が次々と降板で、最終的に呼ばれたのは、なかなか昇進できなくて一時サンフランシスコバレエ団に出向しているマチルド・フルステー。
勢いのあるはじけた踊りで、お顔はそれほどかわいくないけれども、キトリにはぴったり。
ジャンプは高くて足音もしない。
マチアスは音符にピッタリはまる気持ちの良い踊りで、パドシャの空中姿勢の形がきれい。

第2幕のジプシーの野営地では、ラ・バヤデールから持ってきた音楽で、キトリとバジリオが恋人同士のパ・ド・ドゥを踊るのですが、こういう抒情的なシーンをたっぷり入れることで、明るいだけのドンキではない、音楽的な幅が出て、全体のメリハリがくっきりすると感じました。
このシーンが終わるとまたドンキの単純(といっては失礼かもしれませんが)な音楽になります。

ジプシーたちの踊りは、照明が暗くて、天井桟敷の私の席からは良く見えませんでしたが、皆ハツラツとしていて、若者のパワーを感じました。
タペストリーのような凝った布の大きなスカートが印象的でした。
キトリが耳飾りを与えて、追いかけてきたガマーシュとロレンツォからかくまってもらいますが、そこにドンキホーテとサンチョパンサもやってきます。
人形劇を見ている間に興奮して暴れて、風車に突っ込みます。

気絶したドンキホーテの前に、ドルシネアが空中浮遊で現れます。
これは黒子がリフトしているのですが、なかなかのアイデアで面白いシーンです。
森の場面は綺麗でした。
ドリアードの女王のアルビッソンは、大きな迫力のある踊りでしたが、着地音もデカイ!
イタリアンフェッテは大成功でした。
キューピットは軽やかでしたし、ドルシネアは、キトリの時とは雰囲気が少し変わって優雅でした。

第3幕では、ジプシーの扮装のままでやってきた居酒屋での狂言自殺があり、キトリを取られたガマーシュとドンキホーテとの決闘あり、それで負けたとたんに、結婚式になります。

ファンダンゴのリードの男女がカッコ良かったです。誰だかよくわかりませんでしたが。
ふつうの版での第1ヴァリエーションに相当する踊りを、パク・セウンさんが踊りました。
軽やかで素晴らしかったです。

グラン・パ・ド・ドゥは、ゴージャスな衣装に身を包んだフルステ―が、アダージオの最後に、ススからアラベスクに脚を上げて、サポートなしの長ーいポワントバランスを披露してくれました。

マチアスのソロの前、待ち構える観客の期待から、館内に静寂の瞬間が訪れ、その静けさと無音の中で、スス(つま先立ち)からそのままアラベスクへ移行して、バジリオのヴァリエーションが始まりました。
ヌレエフの振付は、ダブルのピルエットからアラベスクで静止。それを左右繰り返す。
これって見た目は飛んだり跳ねたりしなくて地味だけれども、ものすごいボディコントロール力が必要です。
この難しい振付をとても綺麗に、音楽にピッタリ乗せてこなすマチアス・エイマンの技術は大したものです。
そして小さめの軌道のマネージュも、体をほとんど水平に傾けていました。

フルステーのキトリのヴァリエーションも、扇をシャッシャッとさばきながら、キビキビとしていてとても良かったです。
超スローなテンポからはじまるパッセの連続は「ゆっくりポワントに乗って、ゆっくりポワントから降りる」という、これも見た目地味だけれど、スムーズにやるのは超難しい技。
男女とも、マニア向けの振付か?と思うほどダンサー泣かせの鬼振付じゃないですかね、これって。

コーダでの32回転のフェッテ、マチルドは前半は全部ダブル、後半はシングルで、テクニシャンぶりを見せてくれました。
マチアスも負けずに相当回っていました。
彼の踊りは、押しつけがましさがなくてエレガントだし、つま先も綺麗です。
お姉マンっぽさがあるので、キトリの恋人というよりは弟みたいな感じではありましたが、ヌレエフの鬼振付をさらっと踊ってしまうヴィルトオーゾぶりを堪能致しました。
マチルドもしっかりした技術があって、この役のキャラにもあっていましたし、コールドのレベルの高さや、美術や衣装、こだわりの音楽とともに、大変に楽しめた公演となりました。
さすが、パリオペ!!


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2014年03月14日

新制作「ラ・バヤデール」の情報

Bunkamuraのサイトに、Kバレエの新作「ラ・バヤデール」についてのレポートがありました。
こちら

熊川さんの古典作品の改訂版は、現代人にも納得できるようなストーリー展開と、ヨランダゾナベンドの素晴らしい美術と衣装で、いつも私を驚かせ、喜ばせてくれます。

今回のバヤデールもとても楽しみにしています。
このレポートによると、最後が驚愕の展開だそうで、いったいどんな事になるのでしょうか。

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2014年03月10日

エトワールへの道程2014 新国立劇場バレエ研修所の成果 2日目

2014年3月9日15時 新国立劇場中劇場
「ラ・シルフィード」第2幕より
シルフィード 関晶帆
ジェームズ 佐野和輝

「ヴァリエーション for 4」
長谷怜旺 山本達史 中島瑞生 渡邊拓朗

「ドン・キホーテ」第1幕・第3幕より
街の踊り子 関晶帆
エスパーダ 吉岡慈夢
キトリ 足立真里亜
第1ヴァリエーション 吉田早織
第2ヴァリエーション 土方萌花

バレエ研修所9期生の修了公演です。休憩を入れても1時間20分ぐらいと短めですが、バクランさんの指揮と生オケが入ってるとこは豪華です。
修了公演のスタイルはその時々で色々ですが、今年は最初のシルフィードで主役を踊った二人が推しメンなんだなぁとはっきり分かりました。
関さんは背が高くて大人っぽく、手足が細くて長くて、舞台映えのする美人です。
佐野さんは、足捌きが細やかできれいだし、ジャンプもふわっと飛んでのびやかで、大変上手でした。
このお二人は、最後の挨拶で「これからはプロとして頑張ります」と言っていたので、新国立に入団決定という事なのでしょうね。

2番目の演目は、男性4人が山高帽をかぶって、コミカルにジャズ風音楽にのって踊るナンバー。
こういう作品で、洒脱に魅せるのは、まだまだこれからだとは思いますが、みなさん踊りは一応上手に踊れるのだから、若さを爆発させて、自分自身がもっと面白がって踊ると、それが観客にもダイレクトに伝わると思います。
ちょっとお上品にまとまってしまっている。それが新国立らしさと言えばそうだけれど。

ドンキは、シルフィードを踊った関さんがまた登場して街の踊り子を踊りました。
彼女のおとなっぽいキャラに似合って、とてもステキではあったのだけれども、疲れたのか後半脚が動かなくてヘロヘロだったような… 
プロになるのなら、体力、パワーをもっとつけなくては。
キトリを踊った足立さんは、かわいらしくて、なかなか前半は良かったのですが、ヴァリエーションのパッセの連続のあたりから脚が疲れたのか、すこし動きが鈍くなり、コーダのフェッテでは下手側にどんどん移動していってしまってひやひやしました。
第1ヴァリエーションを踊った吉田さんは、回転系が得意のようで、ふつうはジャンプするところをくるくる回ってました。
第2ヴァリエーションの土方さんは、かわいいし、踊りもしっかりしていました。

せっかく授業でコンテなどもやっているのだから、そっち系の演目がもう一つあったら、ダンサーのまた違う面がみられたでしょう。

最後に、踊り終わった卒業生が一人一人短いスピーチをするのですが、今回は涙ぐむ子もいて、こちらもうるっときてしまいました。
このような恵まれた環境を与えられた幸運なダンサーの卵たちが、これから活躍できる場があるように祈ります。

ぴかぴか(新しい)





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2014年02月24日

新国立劇場バレエ「白鳥の湖」堀口&トレウバエフ

2014年2月21日(金)14時 オペラパレス
オデット/オディール 堀口純
ジークフリード王子 マイレン・トレウバエフ
ロートバルト 輪島拓也
道化 小野寺雄
パ・ド・トロワ 長田佳世 細田千晶 江本拓
小さい4羽の白鳥 さいとう美帆 五月女遥 大和雅美 石山沙央理

久しぶりの新国立劇場の白鳥。
1列目だったので、オペラグラスなしに、美しい1幕のワルツや、白鳥の群舞を堪能しました。
1幕の友人たちの群舞やパ・ド・トロワは、バレエを見始めた昔は退屈に感じてましたが、最近はこういう場面がとてもきれいだと感じます。
優しい色あいの衣装と、柔らかく上品なダンサー達の踊り。
道化の小野寺さんは、健闘していましたが、道化はもっとはじけていてもいいと思います。
私はキュートな道化が好きですね。道化とは、退屈な宮廷をなごませる役目だから、いつも何かおかしな事をしていて、ずっと見ていても飽きないかわいさがあって欲しいです。
踊りはとても良かったし、八幡さんの32回転には届かないけれど、しっかりした回転軸だったから、これから色々工夫していったら将来有望です。
パ・ド・トロワの江本さん、長田さんは明るい雰囲気でとても良かったです。
細田さんは表情がお葬式みたいなので、もっと笑えばいいのにと感じました。
プロなんだし、このシーンの祝祭感が出ないです。ああいう顔で踊っていると、上手でも発表会みたいに見えるものですね。
細田さんは大活躍で、1幕はパ・ド・トロワ、2幕は大きい4羽、3幕はルースカヤ、4幕の2羽も踊っていました。ルースカヤと白鳥は笑わなくても大丈夫ですし、白鳥のポーズはとても美しかったのでそちらは良かったです。

マイレンは、キュラクター系の濃い役のイメージが強いので、この正統派王子というのがなんだが不思議な感じだけれども、若々しさはなくても落ち着いていて、踊りも安定しているし、演技も丁寧。
1幕でにぎやかな仲間が去ってひとりきりになるシーン。
自分はどうしたらよいのか…と心の不安を押し隠すように、机の上の花(これは花嫁を選べという命令の象徴)をまず手に取り、匂いを嗅ぎ、いややはり違うとその花を置いて、本を手に取る(これは大人になれという象徴)が、読もうとしても内容が心に入ってこない様子。
そこで今度は本を置いて、弓を手に取って、そうだ、このもやもやを晴らすために狩りに行こう!(まだ大人になりたくないし、結婚もいやだということの象徴)
…という王子の気持ちの流れがすごく良く解りました。
このシーンでこんな風に王子の気持ちが伝わってくることって少ないです。
たいがいは憂いを帯びた表情で踊っているだけが多いですから。
マイレンさん、さすがでした。

オデットの堀口さん。触ると壊れてしまいそうな繊細な白鳥でした。
去年のガラで観た白鳥が、ちょっと寂しすぎる印象を受けたので、どうなるかと思っていましたが、その時よりもずっと良かったですし、ポーズで静止する時間が長くて、きっちり踊ろうとする意志を感じました。
様式美だったり、女王様だったり、とらわれの身だったり、色々なタイプの白鳥がありますが、堀口さんの白鳥は、「オルゴールの上で踊っている繊細なガラス細工のバレリーナ人形」のようなオデットで、彼女のキャラに似合っていると思いました。
ただ、黒鳥オディールとの演じ分けが、まだできていないようでした。
あの繊細なオデットとの対比ですから、うんと人間くさくて泥臭いとか、いじわるで自己中とか、これはもう自分の中の黒い部分を思いっきり拡大していくしかないと思います。
誰にでもオデットのような白い部分と、オディールのような黒い部分がありますからね。
でも、若いバレリーナだと、たいがいはオディールの方が演じやすいはずなんですよ。
若さからくる未熟さとは人を傷つけるものですから、それがオディールにつながる。
オディールよりもオデットの方がうまく表現できる堀口さんって、すごく心の清い方なのかもしれません。

白鳥のコールドは、よく揃っていて美しかったです。
とくに小さな4羽の白鳥はぴったり。今まで見た中でもダントツと感じました。

この牧版の欠点は、やはりラストのロートバルトとの対決です。
王子がオデットをリフトすると、「最終兵器オデット」のようにロートバルトが苦しみ出すんです。
二人の愛の力でロートバルトをやっつけたという事らしいですが、それならそれで、照明でビーム砲が二人からロートバルトへ照射されるように工夫するとかしたらどうなんでしょうか。


ぴかぴか(新しい)






posted by haru at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 公演レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする